
皆様こんにちは、ニホンギ『二本木』です
今回は
『デキル男の共通するスーツは「3つボタン段返りとダブル」現代のトレンドスーツ 2025』
日頃お客様から
今どんな『スーツが良いの』ですか?
『流行を追いたくないが、時代遅れだとは思われたくない』!!
と多数ご質問がございました
そこで、今回は2025年春夏スーツトレンド2つのキーワード
これから『投資するスーツ』ならまずは『この二つ』現在の主流である現代的なスーツにフォーカス!
現代のお洒落なお方が着るスーツはクラシックでありながら洗練されたややオーバーサイズ個性や実用性を加味したニュースタンダード
現代的な『スーツ』とは?
この20年『段返り』が主流です
主流であります『3つ釦段返りスーツのヒストリー』とは?
なぜこの20年『3つ釦段返り』が選ばれ良いのか?
に焦点を当て是々非々の観点で忖度なしに所見ではなく事実を今回も濃い内容でお届け解説させていただきます
=基本を踏まえビジネスで着るスーツをもっとカッコよく、周りの人より一歩先を行きたい方のためのブログです=
こちらの記事の目次 |
1.段返りのスーツとジャケットが選ばれる理由とは? |
2.段返りのヒストリーとは? |
3.イタリアは3つの仕立てがあります |
4.アンコンジャケットとは? |
5.ナポリ仕立ての特徴高価な理由とは? |
6.日本人は単一民族 |
7.トレンドは真逆へと変化しました |
8.これからのジャケットのサイズ感とは? |
9.令和の主流オーバーサイズとは? |
10.オーダースーツに流行なんてない?その真相とは? |
では早速
段返りのスーツとジャケットが選ばれる理由とは? |
ビジネススーツやジャケットのディテール実はもう20年、段返りスーツと段返りジャケットが『主流』です
なぜでしょう?
2000年代初期のトム・ブラウンの影響も大きく、それとは別に日本のファッションビジネスはイタリア・ファッションを主軸としたスーツがメインでした
特に日本ではナポリスタイル中心に『ビジネスで着るクラシックスタイル』が根付きました
特徴は?
丸く曲線を駆使した仕立て、ハイゴージ、ワイドラペル、ベリード、段返り、アンコン、マニカカミーチャ、バルカポケット、パッチポケット、大見返し、いわゆるナポリフルセット
大御所ブリオーニ、キートン、ブルネロ・クチネリ、チェザレ・アットリーニなどそうそうたるイタリア有名ラグジュアリーブランドでは『3つ釦段返り』を見ます
その影響もあり『シャワー効果として』この20年はナポリほかイタリアブランドのジャケットスタイルが日本の現代版ビジネスクラシックという位置づけとしてビジネススーツの主流となりました
『3つ釦段返りスーツ』は都内新宿や銀座の現在のビジネスクラシックをご提案されている某有名専門店の商品やスタッフさんが着用するスーツでご確認もいただけます
段返りのヒストリーとは? |
1940年代アメリカの『ブルックス・ブラザース』が段返りの既製服を発表したのが起源です
意外と知られていないのですが
イタリアは『3つの仕立て』があります |
次に
意外と知られていないのですが
代表的なイタリア3大スタイルについて解説させていただきます
①『ミネラーゼスタイル』イタリア北部ミラノ
コンケープショルダー、構築的な英国風、ミラノは銀行が多く堅く堅実な身なりが重要、英国のスーツとの違いは柔らかい着心地
②『フロレンティーンスタイル』イタリア中部花の都フィレンツェ発祥
アメリカンタイプ、フロントダーツナシ『Liverano&Liverano』は有名です
③『ナポリ仕立て』イタリア南部温暖なナポリ
平成の主流ナポリ仕立て
ハイゴージ、ワイドラペル、ベリード、段返り、アンコン、マニカカミーチャ、バルカポケット、パッチポケット、大見返しが特徴です
現在では上記のナポリフルセットのスーツを着ていれば『お洒落という時代でもなくなり』アンコンやベリード、パッチポケットの『単体はあるもののフルセットは既に見かけなくなり』ました
スーツはイギリス発祥ビスポーク、既製服はアメリカというように少なからずイタリアも英国やアメリカから影響を受けているようです
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英国サヴィル・ローのハウススタイにはアメリカン・スタイルの段返りはなく、3つボタンハーフは存在します
アンコンジャケット |
アンコンは90年代『ドルガバ、アルマーニとプレタポルテ人気有名ラグジュアリーブランド』から出ていましたが、ナポリ仕立ての仕事用としてのアンコンそしてマニカカミーチャは『1990年中期頃から注目』されました
※アンコンとは?
アンコンストラクテッド芯もパットナシ、『非構築なという意味』
※マニカカミーチャとは?
イタリア語でマニカは袖、カミ―チャはシャツ、袖付けがギャザーのようにイセ込むことでシャツを着たような感じの着心地となります
ご存じイタリアのスーツはイギリスの特徴である格式が高く構築的、しっかり芯材が入るスーツとは明らかに趣を異にします
ナポリ仕立ての特徴高価な理由とは? |
軽く曲線を描いた仕立て『ハンドメイド』素材の良さ、とにかく軽く、シルエットやファッション、曲線にこだわることが良い仕立ての条件と言います
当方が以前勤めていた『KITON』はスーツ1着100万円、オーダーはもちろんプレタポルテ既製服でもハンドによる製法が随所にあると聞きました
ジャケットのディテールはハイゴージ、ワイドラペル、ベリード、アンコン、段返り、パッチポケット、バルカポケット、マニカカミ―チャ、大見返しなど独特のディテール9点セットが『特徴』です
ベリードとは?
湾曲した衿を指します
バルカポケットとは?
船底のような湾曲した胸ポケットであの大御所『アットリーニ』が考案
2025年現在は上記の『9点セットのスーツ・ジャケットは見かけなく』なりました
10年前とは違いこの9点セットだから『お洒落という時代ではなくなり』ました
現在では9点セットについてはそれが今もお好きな人が着るといった感じでしょうか
日本人は単一民族、昔から何か流行ると皆制服のようにその傾向にはしります |
現在までの『マストレンド』を整理してみましょう
マストレンドとは?
社会全体を巻き込んだ大きな傾向、流行のことです
80年代は『長く大きく太くに執着』したソフトスーツの時代
80年代の『ジャスト、ピッタリ』はこのようなイメージでした
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90年代は?
『細くよりタイトに短くに執着』した時代
①ボディコンシャススーツ
②ナポリスタイルのスーツ
2000年初頭のピタピタパツパツのスーツ
更に『細く短くスキニーパンツなど究極に細さと短さに執着』した時代
90年代から2000年代初頭の『ジャスト、ピッタリ』はこのようなイメージでした
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2010年は?
①オーバーサイズスーツ
②ブリティッシュなダブル6個釦2つがけスーツ『コンケープは2025春夏のゼニアも発表』
③ダブルのベスト『古典的な英国貴族を思わせるディテール』
トレンドは『真逆へと変化』しました |
なぜでしょう?
デフレによる『飽き』
そして『差別化』人と違うから『カッコ良いと判断』されます
このように『クラシック』『価値観』『お洒落』『素敵』『カッコいい』は世代や時代とともに『変化』してきました
詳しくは過去のブログ
『スーツの歴史 スーツのトレンド40年史 スーツ過去と現在究極のマストレンドとは?スーツのトレンドの仕掛け人(火付け役 扇動者)は〇〇だった!スーツの流行は真逆に変化した!スーツ物語 スーツのトレンドはシャワー効果!スーツコーデ過去と現在 これを読めば解決 徹底解説 永久保存版 2025』
をご覧ください
これからのジャケットのサイズ感とは? |
①ややローゴージ衿巾は広め
②肩はジャストサイズでパット入り『パリモードでは大き目』
ノーパットが注目されすでに30年流石に飽きられ、シャツのようなイメージもするため、ビジネスではパット入りが今後良いという『お客様も急増』しています
③前ボタンをとめた際に引きシワが出ない程度のシェイプ
④着丈はお尻ギリギリ、または隠れる長さ
パンツはワイド『テーパードを含む』一択です
令和の主流『オーバーサイズ』とは? |
どの時代もビジネススーツの着こなしには原理原則があります。ルール基本を踏まえた上で解説させていただきます
2010年代から世界の流れはメンズ・ウィメンズ共にドレス、カジュアルに関わらず多岐にわたりオーバーサイズのスーツやジャケットが『主流』です
オーバーサイズというと体の上で泳ぐような体に合っていない80年代のソフトスーツのイメージを連想し思い浮かべます
しかしディオール、ゼニア、ロロ・ピアーナ、ボッテガ・ヴェネタ、ブリオーニ、ステラ・マッカートニー、ルイ・ヴィトン、エルメス、マルニ、プラダ、グッチ、フェンディ、ロエベ、ダンヒル、ヴェトモンなどのスーツを見ると以前はぱっとしない80年代の映画やドラマに登場するお父さんのスーツ姿を思い浮かべますが、その時代を知らない若者は勿論のこと知っている当方世代も今のオーバーサイズスーツが魅力的に見えてきます
よく誤解があるのですが
オーバーサイズとは?
過去80年代の長く大きすぎるスーツを指すのではなく、肩巾や袖丈、ウェストは適切なサイズに、パンツは1~2プリーツ、股上は深く、股下レングスもハーフクッションといったニュアンスです
かつての体に張り付くようなピタピタパツパツなボディコンシャスなスーツと比較してゆったりしたサイズ感、機能的で快適で上品なイメージへと世界のトレンドが変化しました
世代や各時代により『クラシック』『価値観』『お洒落』『素敵』『カッコいい』は『時代と共に変化』しています
よく、オーダースーツに流行なんてないよと言いますが‼ |
実際どうでしょう?
1990年代から続きましたスリムフィットの時代は、店員さんがスリムフィットのスーツを自ら着て、お客様へご提案、結果老若男女がビジネスに着用しました
流石に平成(1990年~2010年)ではある程度体にフィットしたご提案はあっても過去の〇〇年代風ファッション例えば70年代のベルボトムや80年代の太く長く大きすぎるポケット位置が低いソフトスーツ『現代的な服時代のトレンド傾向と大きくかけ離れた』を『ご提案している会社様は見なかった』ですよね
ビジネススーツの大きな流れはラグジュアリーのデザイナーが世界へ発信したメッセージによりスーツ・ジャケット・バッグ・シューズは、やがてシャワー効果としてオーダースーツ業界に紐づき既製服量販店までモドキの商品でいっぱいになります
これが『マストレンド』です
マストレンドとは?
社会全体を巻き込んだ大きな傾向、流行という意味です
ファションもある意味フルーツと同じで鮮度がすべて、色・ディテール・素材が
『新しいか』?
『古いか』です
各時代年数を重ねて『マストレンド』として拡大しました
昨今のビジネススーツも21世紀のフィルターを通したファッションのご提案ではないでしょうか
『カッコいいファッショニスタの現在の特徴は時代遅れの服を着ないコーデしない、現在のトレンドを理解し意識しているからこそお洒落』に見えます
①老若男女年代問わずスーツとは?『ご自身を表すビジネスツール』 |
②『外見を磨くことはご自身への投資』 |
③時代の移り変わりと共に変化するのが『ファッション、スーツ』ではないでしょうか |
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画像はすべて参考商品です
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より専門的なことについて |
詳しくお知りになりたい方は過去のブログ
をご覧ください
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スーツの歴史について、お勉強されたい方は |
次の3冊がお勧めです
キャリー・ブラックマン『メンズウェア100年史』
ハーディー・エイミス『イギリスの紳士服』
(片瀬平太『ナポリ仕立て奇跡のスーツ』
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お勧め映画 |
『シングルマン』2009年あの『トム・フォード』監督作品
『キングスマン』2014年
『キングスマン ゴールデン・サークル』2017年
いずれも名優『コリン・ファース』出演のお洒落でカッコいい映画ですヨ!!
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