
誰にも手が届く最高級のオーダースーツ。
アークが取り組む服作りは、代表取締役社長・千須和八太郎が長年思い描いてきた夢の実現そのものです。
すべてのビジネスマン、ビジネスウーマンに、自分にジャストフィットした自分だけのスーツを誂える喜びと満足を実感していただきたい。
その思いが、他に例を見ないハイパフォーマンスなアークのオーダースーツシステムに生きているのです。
「服一筋の人間だからといって、私やスタッフがとびきりファッショナブルである必要はないと思っているんです。もちろん洋服の知識や、トレンドを知っていることは大事ですが、ここで一番輝いてほしいのは私たちではなくお客様。お客様ご自身がデザイナーとなり、ご自分が心から満足できる“オンリーワン”のスーツを創り上げていただく、アークはそんな場所でありたいと願っています。私たちは経験とノウハウを最大限生かして、そのお手伝いをしたいのです」
千須和社長に、自身のスーツに対するこだわりを聞くと、こんな答えが返ってきた。 「大事なのは、自分のこだわりではなくて、そのお客様がどんな場面で、どんな立場で、どんな人とお会いになるために、そのスーツをお求めになるのかということ。私たちはその思いに耳を傾け、ご希望を正確に理解して、お客様が自信を持ってお召しになれるスーツをお作りしています」

アーク代表 千須和 八太郎
千須和社長は昭和21(1946)年、山梨県身延山出身。付き合いの年数や肩書きにこだわらず、誰にでも長年の旧知のように気取らず親身に接するキャラクターにはファンが多く、「社長と話をするのが、アークへ来る楽しみ」というお客様も少なくない。
「山間地で、米も作れない貧しい農家に生まれ育ったため、大人になったら都会でおいしいものを食べたい、そういう仕事に就きたいとずっと思っていました。それが都会の紳士服オーダー店に就職したきっかけです」
以来、洋服一筋。数度の転職を重ねながら、裁断、仕立て、縫製から営業、百貨店内テナントの店長、独立店の店長、さらには新店舗開発など、洋服に関わる実にさまざまな職場を経験し、紳士服ビジネスの表裏をつぶさに見てきた。
大手流通グループ系の紳士服専門店時代には、自ら志願して業績の悪い店舗に出向し、1ヶ月で対前年比180%を達成するなどの離れ業を成し遂げたことも1度や2度ではない。
しかし1980年代、量販店の出現や既製服の台頭などにより、紳士服業界は変化を余儀なくされていた。店舗運営や企業経営のあり方も効率一辺倒になっていき、危機感を覚えた千須和社長は、本当にやりたい紳士服の店を夢見て無一文で独立。アークの礎となる店舗を、ふるさとに近い甲府にオープンさせた。
無一文での起業から、日本のどこにもないユニークなオーダー紳士服の店へ。その道は決して平坦ではなかった。友人から紹介された銀行の100以上ある全支店へ、自ら服地を担いで営業に歩くことからのスタートである。
千須和社長の明るさと、一人ひとりの細かな注文に誠心誠意応えるていねいな服作りは好評で、口コミから店舗は次第に繁盛を極めるようになった。営業を通じて信頼関係を築けた銀行の支援もあって、2店舗目を開店。そして長野市へ出店しようとした矢先、社員の大金使い込みが発覚し、経営は一瞬にして窮地に追い込まれた。
再度無一文になり、店舗の処分を覚悟した千須和社長を支えたのは、自分という人間を信じ、決して離れて行こうとしない仲間や友人の存在だった。
「その時、がんばったから今がある。失敗して、勉強して、世の中をもっと広い視野から見るようになりました」
この手痛い失敗は、千須和社長が「自分が本当にしたいこと」を見据えるきっかけとなった。
千須和社長が「本当にしたいこと」、それは「お客様の“オンリーワン”を、どこよりも高い品質で、どこよりも安く提供する店を創ること」だった。
社会に出て以来、神戸、銀座、大阪、甲府など各地で培ってきた服地・織物商社との強固なパイプや、腕がよくて仕事が早い縫製職人との信頼関係が、その実現を助けることとなる。現在のアークは、まさにそういう店だ。
「誰にもマネできないアークだけのノウハウが、仕入れと製造という目に見えない部分に生きています。企業の論理ではなく、お客様の目線で確立したノウハウですから、そこにウソやごまかしは一切ありません。正攻法で商売の本流を歩んでいるという実感がある。そうでなくては、自分自身の人生が豊かにならないじゃありませんか」
今、アークは再び多店舗展開を進めている。千須和社長の人生に共感する確かなスタッフによる、アーク独自のシステムを徹底した店舗だ。
「3年がんばって、この展開を軌道に乗せたら引退します。田舎に広い土地を買って耕し、自給自足の人生を送りたい。自分が作った野菜や果物を今まで関わってきた大切な方々へ送ったり、みんなで集まって楽しんだりしたいと思うのです」
次の「したいこと」に向け、千須和社長は夢見る表情になる。その胸に思い描いているのは、アークで作ったオンリーワンのスーツに袖を通し、満足するたくさんのお客様の笑顔に違いない。